オランダから日本への送金はWiseに落ち着いた話|逆方向で手数料500ユーロ級の失敗も
公開: 2026-08-07
オランダに移住しても、日本円の支払いは意外となくなりません。奨学金の返還、日本のクレジットカードの引き落とし——わが家では毎月のように「ユーロを日本の口座に送る」必要があります。
いろいろと制度や手数料など調べて試した結果、オランダから日本への送金はWise(ワイズ)に落ち着きました。ただし逆方向、日本からオランダにお金を動かすときに同じ感覚でやって、手痛い失敗もしています。今日はその両方を、実際の数字と一緒に書きます。
わが家の送金ルート:オランダ→日本
わが家の場合、流れはこうです。
- Wiseのアプリで送金額を入力(例:450ユーロ)
- 支払い方法でiDEALを選び、ABN AMROの口座から直接支払う
- 日本側の口座にユーロのまま着金(わが家はユーロを受け取れる日本のネット銀行の外貨口座を使っています)
- 日本側でレートを見ながら円に両替
ポイントは、Wiseに事前にお金をチャージしておかなくていいこと。送金のたびにiDEALで銀行から直接払えるので、「まずWiseに入金して…」という手間がありません。オランダの銀行口座があれば、普段のネットショッピングと同じ感覚で国際送金ができてしまいます。
直近の実例だと、450ユーロを送って手数料は5.21ユーロ、着金は444.79ユーロでした。着金も速くて、数分〜その日のうちには届きます。銀行の国際送金(SWIFT)で数千円+着金側手数料を取られていた身からすると、拍子抜けするほど手軽です。

日本→オランダは同じ感覚でやると失敗する
ここからが本題の失敗談です。
日本にあるお金をオランダに持ってきたくて、日本の銀行でまず円をユーロに両替してから、まとまった額をWiseで送ろうとしました。このとき支払いに使ったのが日本発行のカード。画面に表示された手数料は80ユーロほどだったのに、実際に引かれた手数料は503.37ユーロ。表示の6倍以上でした。
用語メモ
- 日本発行のカード:日本の銀行が発行したデビット/クレジットカードのこと。
あとから送金明細を見ると、内訳はこうなっていました。
- Wise自体の手数料:0.95ユーロ
- 支払い方法(Payment method)の手数料:502.42ユーロ
Wiseが高かったのではなく、「日本発行カードでユーロ建て支払い」という支払い方法を選んだことが、送金額の約5%もの上乗せになっていたんです。
「表示と違う!」とWiseのサポートに問い合わせたところ、返ってきた説明はこうでした。
日本発行のカードで、日本円ではなくユーロ建ての支払いをしたため、「国際カード決済」として扱われ、追加の手数料がかかった。返金はできない。
つまり、カードの発行国の通貨と支払い通貨が違うと、国際決済扱いになって手数料が跳ね上がるんです。先に日本側でユーロに両替してしまったのが、完全に裏目に出ました。
教訓はシンプルです。
日本からオランダに送るときは、日本円のままWiseに入金して、Wiseの中でユーロに両替する。
実際、いまはこのやり方に切り替えていて、たとえば**30万円をWiseの中でユーロに両替したときの手数料は1,907円(約0.6%)**でした。同じ「日本のお金をユーロにする」なのに、手順を間違えた失敗のときとは桁が二つ違います。国際送金では「表示された手数料が最終額とは限らない」ケースがあるので、支払い方法の選び方まで含めて注意してください。

レートを指定して自動両替(Auto Conversion)
円安のこのご時世、「今日のレートで両替したくない…」という日も多いですよね。Wiseには希望レートを指定しておくと、そのレートに達した瞬間に自動で両替してくれる機能(Auto Conversion)があります。
わが家も「1ユーロ=184円になったら30万円を両替」のように設定しておいて、ある日「両替が完了しました」のメールが届く、という使い方をしています。レートに張り付かなくていいので、精神衛生上とても良いです。
置いておくだけでちょっと増える(オランダ居住者の特典)
意外と知られていないのですが、オランダ(EEA)居住者の場合、Wiseの口座にユーロを置いておくだけでキャッシュバックが付きます。わが家の直近の実績で年率0.8%ほど(変動制)。毎月ちゃりんと口座に入ってきます。
さらに、Wise Interestという利息機能をオンにすると、残高が国債などで運用されて直近で年2%前後(変動・元本保証なし)のリターンになります。オランダの大手銀行の普通貯蓄口座の金利と比べても悪くない水準で、「送金用に置いてあるお金がついでに増える」感覚です。
円がどんどん安くなっていく中で、「日本円だけで持ち続けるリスク」を分散する置き場所としても、わが家は重宝しています。
注意点も正直に
いいことばかり書きましたが、注意点もあります。
- Wiseは銀行ではありません。 EUの銀行なら破綻時に10万ユーロまで守られる預金保護制度がありますが、Wiseはその対象外です(顧客資金は会社の資産と分けて管理される仕組みはあります)。大きな額を長期で置きっぱなしにするのは避けて、わが家も複数の銀行と分散させています
- iDEAL決済には使えません。 オランダ生活の決済はiDEAL中心ですが、WiseのカードはiDEALには対応していません。ただVisaデビットカードとしては使えるので、bol.comやAmazonなどネットショッピングでは普通に使えます
- ATMの無料枠は月250ユーロまで(2026年5月改定)。それを超える引き出しには手数料がかかるので、現金派の人はメインバンクにはなりにくいです
普段の生活決済はオランダの銀行、日本とのお金のやりとりと外貨の置き場所はWise、という役割分担がわが家の結論です。
「じゃあ日本の銀行から普通に送金するのとどう違うの?」というところは、銀行送金・Wise・日本のネット銀行の外貨口座を並べて別記事にまとめました → 日本⇄オランダの海外送金を比較。
まとめ
- オランダ→日本の送金はWiseが手軽で安い(450ユーロ送って手数料5.21ユーロ)。iDEALで銀行から直接払えて、チャージ不要
- 日本→オランダは要注意。 先に日本でユーロに両替せず、日本円のままWiseに入れて中で両替が鉄則(手順を間違えたわが家は手数料503ユーロ、正しい手順なら30万円で1,907円)
- オランダ居住者はキャッシュバックや利息機能の恩恵もある。ただし銀行ではないので、大金の置きっぱなしは避ける
これからオランダに来る人、日本への支払いが残っている人は、口座だけでも早めに作っておくと安心です。
※手数料・キャッシュバック率・各種制度は変わります。この記事は2026年8月時点のわが家の体験談なので、最新の条件は必ずWise公式サイトでご確認ください。
家探しやお金まわりの話はオランダで家を買う?借りる?にも書いています。