オランダで家を買う?借りる?|住宅ローン相談3社・入札制・隠れ費用で見えた現実【家探し前編】

公開: 2026-08-03

前の記事(オーナー変更で契約打ち切りの恐怖)の続きです。「住み続けられないかもしれない」と分かった2025年6月、私たちは次の家探しに全力で舵を切りました。妊娠中というタイムリミット付きで、買うのか、借りるのか。両方を本気で検討した記録です。

まずは「いくら借りられるか」から:hypotheekアドバイザー

オランダで家を買うなら避けて通れないのが hypotheek(イポテーク=住宅ローン)。私たちは住宅ローンのアドバイザーに3社ほど相談して、見積もりを出してもらいました。

これをシミュレーションしてもらうと、「じゃあ、このくらいの価格帯の物件を見ればいいんだね」という目安ができます。家探しの地図が一気に具体的になるので、買うかどうか迷っている段階でも相談する価値はあると思います。

ひとつ留保を。私たちは購入プロセスを本格化する前に賃貸の家が決まったので、アドバイザーとの話はここまでで終わっています。じっくり話を聞き込んでいたら、もう少し色々なことが分かったのかもしれません。この記事に書けるのは「入口の段階で見えたこと」まで、と思って読んでください。

オランダの怖いところ:入札制

ここからがオランダの面白い(そして怖い)ところ。オランダの住宅購入は入札制です。

funda(オランダ最大の不動産サイト)に載っている販売価格は、あくまで「提示価格」。買いたい人はそこに上乗せした金額で入札するのが普通で、オークションのように競り上がることもあります。そして誰に売るかはオーナーが決める。つまり、高く上乗せした人が買えてしまう世界です。

「予算内のいい物件を見つけた!」と思っても、実際にいくらで買えるのかは入札が終わるまで分からない。この見えなさが、初めての購入検討ではかなりのストレスでした。

隠れ費用がいろいろある

表示価格と入札の差だけではありません。調べていくと、購入には見えにくい費用がいろいろあることが分かりました。

(それぞれの制度の詳細は物件や自治体によって違うので、実際に検討する際は公式情報や専門家にご確認くださいね。)

私たちの結論:今回は借りる

こうした検討ごとを、出産を控えた数ヶ月のうちに全部やる——これはちょっと現実的ではないよね、というのが私たちの結論でした。家の価格が高騰している中で、計画もなしに勢いで買うのは怖い。家を買うならもっと計画的にやろう、今回は賃貸にしよう、と決めました。

ただし、オランダの賃貸は年々借りにくくなっていて、家賃も上がり、競争率も激しい。「借りる」と決めたからといって、楽になるわけではありませんでした。だから実際には、購入と賃貸の両にらみでfundaを毎日見続けることになります。

まとめ

この記事は私たちの体験談で、住宅ローンや不動産の制度は変わります。最新情報は公式・専門家でご確認を。

後編では、賃貸に絞ってからの具体的な家探しテクニック(fundaの使い倒し方、新築賃貸の抽選、応募アピール術、詐欺の避け方)を書きます。→ 後編はこちら