オランダの家探し実践テクニック|funda活用法・新築賃貸の抽選・応募アピール術【家探し後編】
公開: 2026-08-04
前編では「買うか借りるか」を検討して賃貸に決めるまでを書きました。この後編は実践編です。オランダの賃貸は競争が激しく、いい物件は一瞬で消えます。2025年6月に家探しを始めて8月下旬に新居が決まるまで、私たちが実際にやったことを全部書きます。
fundaを「食い入るように」見る体制をつくる
私たちは基本的に**funda一本**で探しました(Parariusというサイトもあります)。ポイントは見方です。
- **エリアを絞ったら、新着マーカーを常にリセットしておく。**fundaは一度見た物件のオレンジのピンをクリックすると白くなるので、常に「全部白」の状態にしておくと、新着が出た瞬間に分かる
- メール通知も設定して、取りこぼしを防ぐ
- **新着は毎日、確実に目を通す。**時間はかかりますが、これをやるかどうかで差がつきます
そして一番大事なのがこれ。
気になる物件が出たら、メールではなくすぐ電話する。
オランダの賃貸は、まず内覧(見学)に呼ばれないと競争の舞台にすら立てません。メールで問い合わせて返事を待っている間に、電話した人が枠を埋めていきます。うちは「これは」と思う物件が出るたびに夫がすぐ電話して、「じゃあ○日に見においで」を取り付けていました。
内覧は必ず現地へ
そもそもオランダの賃貸では、内覧に行くことが応募の前提条件です。内覧に呼ばれて実際に見に行った人の中から応募者が絞られていく流れなので、「写真で気に入ったからメールで応募」ではなく、まず内覧の枠を取って現地に行くところから勝負が始まります。
そして前提条件というだけでなく、現地に行く価値そのものが大きい。写真では分からないことが多すぎます。正直なところ、部屋の雰囲気を良く見せているので実際に見た時に、うーん・・・全然違った!!となる物件も多いです。
車で行けば街の雰囲気、家の周りの空気感、住んでいる人の感じまで体感できます。私たちも候補エリアをいくつも見に行って、「条件は良さそうなのに、実際に行くと何か違う」という経験を何度かしました。逆に今の家は、近くまで来た段階で「ここの地域いいね」「住むならこういう所に住んでみたい」と思えた場所でした。この体感は現地に行かないと得られません。
応募は「顔が見える」メッセージで差をつける
物件への応募や問い合わせは、基本的にはメールのやり取りです。私たちはそこに、事務的な用件だけでなく自分たちの顔が見えるようなひとことを添えるようにしていました。自分たちがどういう人間かが伝わって、信頼してもらえるかどうか、を意識して書く。ちなみに最初に住んだ家は個人オーナーの物件で、このときは写真付きの自己紹介を求められました。物件によってはそこまで求められることもあります。
大事なのは、読む相手は人間だということ。「読む人は誰か」を考えて、その相手に向けた個別具体的なメッセージを書き続けました。今の家に応募したときは、この物件の管理会社が以前の家で良い印象を持っていた会社だったので、「この会社が管理する物件なら」という気持ちも正直に書きました。テンプレの使い回しより、勝率は確実に上がると思います。
新築物件の見つけ方:条件を「外して」地図で見る
最初、私たちの検索には新築物件がほとんど出てきませんでした。原因は条件の絞りすぎ。思い切って一度条件を全部外し、地図の状態で「自分たちが通える範囲の地域」を眺めていくと、同じ場所に10件、15件、30件と固まって出ている場所が見つかります。これがだいたい新築の開発プロジェクトです。
fundaからプロジェクトのウェブサイトに行って登録し、応募したら抽選となります。部屋ごとに抽選されるのですが、うちは一度落選しました。しかしその後すぐに繰り上げの連絡が来て(前の当選者がキャンセルしたのだと思います)、入ることができました。抽選といっても完全なくじ引きとは限らず、応募内容を人が見ている場合もあると思うので、応募時のコメント欄などのアピールは手を抜かないほうがいいです。
ひとつ注意点。こうした開発プロジェクトは動きが早く、空室情報はfundaにタイムリーに出てくるとは限りません。fundaはあくまで「プロジェクトを見つける入口」と割り切って、気になるプロジェクトが見つかったらプロジェクト自体のウェブサイトで最新情報を確認するのがおすすめです。
オランダは住宅不足の解消のために現在、建設ラッシュです。開発プロジェクト型の新築賃貸は今後も出てくるはずなので、「地図から塊を探す」は覚えておいて損はないです。
ちなみに今の家は、社会住宅から中間層向け、自由セクターまで、いろいろな家賃帯・年収制限の住戸がミックスされた開発プロジェクトでした。公式にうたわれていたわけではないので私たちの体感ですが、多様なバックグラウンドの人が一つの地域をつくる、という設計を感じます。こういう公共性のあるプロジェクトは少数派のアジア人などには狙い目かもしれません。
その他に意識したこと
- オランダ語の情報にたじろがない。 英語サイトだけ見ていると選択肢が減ります。Google翻訳もあるし、オランダの人はみんな英語ができるので、オランダ語で書かれた物件にも英語で突っ込んでいく。今の家も紹介ページは全部オランダ語でした
- 個人オーナーの物件よりも、会社・不動産会社が管理する物件を選ぶ。 システマティックに動いてくれるので、感情のもつれで急に追い出されるようなリスクが下がります(うちの2軒目はオーナー変更という例外でしたが)
- fundaで「どの会社が管理しているか」を見て、その会社のホームページの売り出し物件も直接見る。 fundaに出る前の物件や、少し安い物件が見つかることもあります
- 詐欺に注意。 怪しかったら内覧前にお金を払わない、個人情報を渡さない。これは鉄則です
まとめ
fundaの新着を毎日つぶす、見たい物件はすぐ電話、応募は読む相手を思い浮かべた「顔が見える」メッセージ、新築は条件を外して地図の「塊」を探す、内覧は必ず現地へ。地道ですが、6月に始めた家探しは8月下旬に決着しました。競争の激しいオランダの家探し、どれか一つでも役に立てばうれしいです。
▶️前編(買うvs借りるの検討)はこちら。 ▶️決まった家はアンファーニッシュド(内装なし)だったので、その施工と引っ越しの話はこちらの記事でどうぞ。