オランダの妊婦健診スケジュール|何週に何がある?検査内容を表でまとめました

公開: 2026-07-16

オランダで妊娠がわかったとき、いちばん困ったのは「これから何週に何があるのか」の全体像が見えないことでした。日本のように母子手帳と一緒に健診スケジュールがポンと渡される……という感じではなく、しかも説明はぜんぶ英語(とはいえ、英語で対応してもらえるのはありがたいです!)。

この記事では、私がハーグで通っていたクリニックでもらった案内をもとに、妊娠発覚から出産までの健診スケジュールと検査の内容を表で整理します。これから在蘭で出産する方の見取り図になればうれしいです。

なお、制度や費用は保険や時期によって変わります。あくまで私のケースをもとにした体験談なので、最新情報は公式(オランダの出生前スクリーニング公式サイト https://www.pns.nl/ やご自身の保険会社)でご確認ください。

オランダの妊婦健診の基本

オランダの考え方は「妊娠・出産は病気ではなく、自然なプロセス」。つまり、正常な妊娠であれば主に担当するのは助産師で、合併症やリスクがある場合に産婦人科医が関わる仕組みです。妊娠中一度も産婦人科医に会わないまま出産する人も珍しくありません。

私の場合、長女の時は主に産婦人科医、長男の時は助産師にかかりました。

健診は妊娠初期〜中期は月1回ペースで、後期になると間隔が短くなります。そして毎回必ずチェックされるのが、血圧・尿・体重でした(一人目は高齢で初産だったこととつわりで体調が悪く体重も減っていた経緯もあり、この3項目を毎回チェックされていました。二人目では基本的には血圧のみで、つわり時期のみ尿検査と体重確認がありました)。NIPTが始まる11週前後から13週・20週のエコーのあたりまでは予約や検査でバタバタしていましたし、結果がわかるまではより一層ハラハラしていました。

週数別スケジュール表

週数診察主な内容
7〜8週助産師(初診)問診(本人・家族・パートナーの病歴)、経腟エコー、オランダの制度や生活の説明
💬 つわりが厳しい時期でしたが、新たな命の誕生に感動したのを覚えています
10〜12週医師出生前検査を受けるかどうかの相談、エコー、NIPT
💬 NIPTや13・20週の検査は別の大きな病院で受けたのですが、電話でしか予約できず、なかなか繋がらなくてヤキモキしました
13週病院13週エコー(初期の形態スクリーニング)
💬 記録を見返したら、うちは2人とも13週前半にこのエコーを受けていました
14〜17週助産師/医師血液検査・13週検査の結果説明、心音の確認
💬 クラームゾルフ(産後ケア)への最初の連絡はこの時期までに。うちは1人目は12週、2人目は16週で連絡して、それぞれ2日後・即日で予約が決まりました
19〜20週病院20週エコー(SEO:中期の形態スクリーニング)。希望すれば性別も教えてもらえます
💬 「20週エコー」という名前ですが、うちは2人とも20週になる数日前に受けました
20〜22週助産師20週検査の結果説明、心音、両親学級の案内
💬 両親学級は、1人目のときACCESS https://access-nl.org/childbirth-courses/ の英語の出産準備コースに16週で申し込み、23週から受講しました
24〜26週医師血液検査の相談、エコー
28〜29週助産師血液検査(必要に応じて)、赤ちゃんの成長エコー、バースプランの相談
💬 クラームゾルフのインテイク(産前の面談)もこの時期。うちは長女のとき31週、長男のとき30週にありました。予約自体はずっと早め(16週まで推奨)です
32週助産師/医師出産予定の病院・助産院との顔合わせ
💬 出産する病院への移行は、長女のとき32週、長男のときは29週。2人目は少し早めに切り替わりました。長男のときはこのあと32週に成長エコー、33週に妊娠糖尿病の検査(OGTT)が続きました
34〜36週医師クリニック最後の健診。最終血液検査、胎位確認のエコー
💬 長女は一時期、お腹の中で逆子で、カレンダーに逆子出産が確定する「逆子リミット」の日(34週)を書き込んで、頭を下にするように、毎日お腹に語りかけていました。すると、リミットまでにちゃんと戻ってくれたんです。バースプランの面談は長男のとき35週にありました
36〜42週病院/助産院以降は出産する病院・助産師のもとでフォローアップ
💬 うちは2人とも37週から毎週の健診に。どちらも予定日を過ぎ、予定日翌日の健診を経てから生まれました(長女は予定日から8日後、長男は2日後)

こうして表にすると整然として見えますが、当時の私は毎回「次は何をするの?」と手探りでした。エコーは日本のように毎回あるわけではなく、節目節目だけ。心音確認だけの回もあります。

妊娠中に受ける検査まとめ

初期の血液検査

最初の健診前後に採血の用紙をもらい、一般的な血液検査に加えて、感染症(HIV・梅毒・B型肝炎)、甲状腺機能、血液型と抗体を調べます。

NIPT(出生前検査・11週〜)

11週から希望者が受けられる血液検査で、ダウン症候群(21トリソミー)・エドワーズ症候群(18トリソミー)・パトウ症候群(13トリソミー)の3つをスクリーニングします。受けるかどうかは10〜12週の診察でじっくり相談できます。

費用は、2023年4月1日から国のスクリーニング制度に組み込まれたため**自己負担なし(無料)**になりました。それ以前は€175の自己負担だったので、古い案内には有料と書かれていることがあります。私は2人とも無料で受けられました。最新情報は公式サイト(pns.nl)でご確認ください。

13週エコーと20週エコー

中期以降の検査

妊娠がわかったらやることリスト

健診と並行して、自分で動いて予約していくものが結構あります。これを知らずにのんびりしていると「もう埋まってます」となりがちなので、時期の目安と一緒にどうぞ。

34週以降は出産する場所へバトンタッチ

私のクリニックの場合、34〜36週で最後の健診があり、それ以降は出産を予定している病院や助産院に引き継がれます。オランダでは低リスクなら自宅出産・病院・バースセンターから出産場所を選べるのも特徴です。

実際の出産当日の流れや無痛分娩、費用、産後のクラームゾルフについては、別記事に詳しく書いています。

👉 オランダ・ハーグで第一子を出産|無痛分娩・費用・クラームゾルフまでの体験記

まとめ

全体像さえつかめば、オランダの妊婦健診は「必要なことを必要なだけ」というとても合理的なシステムです。この記事は私の体験と当時もらった案内をもとにしたもので、制度は変わることがあります。最新情報は公式サイトやかかりつけの助産師さんでご確認くださいね。