オランダで母乳が出ない…ラクテーションコンサルタント・搾乳・乳腺炎まで、長女の母乳育児を振り返る

公開: 2026-07-14

長女をハーグで出産したあと、私が一番悩んだのが母乳でした。事前に知識は入れていたつもりだったのに、母乳はほとんど出ず、言われるがまま搾乳器の日々、そして乳腺炎。この記事では、長女のときの母乳育児がどうだったかを、いま振り返って分かった反省点も含めて、そのまま書いておきます。

なお、出産そのものの流れは出産体験記にまとめています。

「出ない」ところから始まった母乳育児

第一子長女の妊娠中、母乳については一応いろいろ読んで勉強していました。乳首のマッサージも一応していました。でも、正しいやり方やどのくらいの強さでやればいいのかは分かっていなかったし、なにより実際に母乳をあげたことがないので、正しいあげ方そのものが分かっていなかったんです。

オランダの病院では、基本的にいわゆる粉ミルクは与えません。母乳でいくかどうか、自分がどうしたいかは最初に聞かれます(バースプランの中でも聞かれました)。

私の場合、最初は母乳が全く出ない状態で、長女はずっと泣いていました。家に帰ってきてからもなかなか出ず、粉ミルクと併用するように。それでも長女の体重は出生時からかなり減ってしまいました。クラームゾルフも助産師もなんで出ないのか?乳腺に問題があるのではないか?そもそも母乳が作られない体なのでは?と色々聞かれて、当時は産後メンタルなので、その言葉で結構ズタボロになり勝手に追い込まれた気分になっていました。

ラクテーションコンサルタントに来てもらう

体重の減りを心配したクラームゾルフ(産後ケアのヘルパーさん)が、ラクテーションコンサルタント——母乳専門のコンサルタント——にコンタクトを取って、家に呼んでくれました。

話は聞いてもらったものの、原因ははっきりしませんでした。「舌小帯(舌の裏側にある筋)と上唇小帯(上唇の裏側にある筋)が短いためうまく吸えないのでは」というような説明をされたのですが、正直、今でもあまりピンときていません。

この時期、「粉ミルクより母乳の方がいい」とすすめられて、コンサルタント経由で、母乳がたくさん出る方の冷凍母乳(ドナー母乳)を分けてもらって試したこともありました。ただ、それが原因かは分からないのですが、ちょうどその時期に長女がお腹を壊してしまったため、やめました。

搾乳器との2ヶ月。夜中も3時間おき

ラクテーションコンサルタントに入ってもらった前後から、メデラの搾乳器で乳房を刺激して母乳の生成を促すスタイルになりました。母乳は「吸われた(なくなった)分しか作られない」ので、赤ちゃんがうまく吸えていないと、作られる量が増えない悪循環になってしまうんです。

ちなみにオランダには搾乳器のレンタルサービスがあって、私はmypump.nlで長女の時は2ヶ月、長男の時は1ヶ月レンタルしました。出産を行なった病院にロッカーがあり、そこで受取・返却ができました。

長女の時は搾乳はミルクの時間に合わせて3時間に1回ぐらい。夜中もやっていました。これを2ヶ月続けました。

全く出なかった母乳がやっと出てきたのは、産後12日〜14日目ぐらい。それでも最初は本当に数滴で、その後も1回の搾乳で両胸あわせて30mlくらいでした。

乳腺炎に2回。「様子を見て」と言われ、自宅でなんとかした

その間に、乳腺炎に2回なって熱が出て立ち上がれませんでした。病院からは「様子を見て」と言われて診てもらえなかったので、自宅で様子を見ながら自力で対処するしかありませんでした。

YouTubeで乳腺炎の対処法を調べまくりました。1つの動画だけではそれが正しいか分からないので、いくつも見て、共通している点から「これがベストなんじゃないか」という方法を自分なりに導き出しました。

これでなんとか、2回とも自力で治しました。

※これはあくまで私の体験談です。乳腺炎は重症化することもあるので、症状が出たら助産師・GP(ホームドクター)など専門家に相談してください。薬の服用も自己判断せず確認を。どうしても対応してもらえない時は、ラクテーションコンサルタントに聞いてみるのもいいかもしれません。

3ヶ月で完全ミルクへ

結局、母乳は3ヶ月目まで続けて、それ以降は完全ミルクに切り替えました。切り替えてからは、気持ちも生活も落ち着きました。

いま振り返って分かった、3つのポイント

二人目(長男)を産んでみて、長女のときの母乳育児を総括すると、ポイントは3つだったと思っています。

1つ目は、スタートを早く切ること。 産後なるべく早く(1時間以内など)、カンガルーケアと一緒に、出なくてもいいからおっぱいを吸わせる——これをしなければいけなかったんです。知識としては入っていたはずなのに、出産という未知の経験をしたせいで、その知識が全部飛んでしまって。カンガルーケアをした記憶はあるのですが、直後におっぱいを吸わせたかどうかは、実は覚えていません。覚えているのは産後6時間ほど経った深夜2〜3時、入院用の個室で長女がずっと泣いていて、おむつでも抱っこでもなく、看護師さんに「どうしたらいいですか」と聞いたら「おっぱいをあげて」と言われた場面。生まれたばかりの赤ちゃんは結構寝てしまうので「3時間ごとにあげてね」と言われていたのに、疲れすぎていて、あげたかどうかも記憶があいまいなんです。

2つ目は、ラッチオン。 乳首を深くくわえさせて、正しい姿勢で吸わせることです。長女のときは自分なりに正しく吸わせているつもりでしたが、授乳のたびに若干痛みがあって、「これが普通なのかな」と思っていました。二人産んでみた今思えば、あれはちゃんとラッチオンできていなかったんじゃないかと思います。

3つ目は、夜の添い乳。 当時詰め込み知識の塊だった私は、「添い乳は危ない」というインプットだったので、添い乳せずに毎回しっかり抱っこしてあげるスタイルを忠実に守っていました。しかし、後になってから添い乳でやってみればとクラームゾルフからアドバイスをもらってやってみたところ、超楽じゃん!と。このスタイルで、もう少しこまめに添い乳をしていたら頻回授乳できてよかったのかもしれません。夜はしっかり寝てくれる赤ちゃんだったのと当時は睡眠時間もかなり短くなっていたので、なかなか起こすわけにもいかず……。寝かせてくれーと思って寝てましたね。なので、産後2週間くらいは夜は5、6時間空いていたと思います。ただし、添い乳も浅い飲み方になってしまうようで、日中はしっかり抱っこして飲ませる等、工夫しないと母乳は増えなかったです。今だから言える反省点です。

まとめ

二人目の長男のときは、この反省を踏まえて大きく違う経験になりました。それはまた別の記事で書きます。

この記事は私個人の体験談です。母乳育児や乳腺炎への対応は個人差が大きいので、困ったときは助産師・ラクテーションコンサルタント・GPなど専門家に相談してください。